2015/04.01 初めての、子ども餅つき大会を開催しました。

  ■住職のあいさつ
 こんにちは。この度が初めての「お寺で餅つき大会」です。ようこそご参加下さいました。
 この餅つき大会のはなしを、初めて若院から聞かされたとき、私は「なんでお寺で餅つき大会」かと思ったのですが、実は私も一昨年から「お寺deアート&カフェ」を始めたばかりで、他人のことは言えません。若院の熱意とご門徒の役員の皆さんのご支援に後押しされて、協力することになりました。よろしく、お願いします。
 今は、パンを食べる人が多くなりました。私も朝食は、パンですが、それでもやっぱ り、日本人の主食はごはんです。
 お寺で、またみなさんの家でも、仏さまにはいろいろなお供え物をします。お菓子や、果物など。でも、一番大事なお供え物は、「ごはん」です。仏さまにお供えするごはんを、 私たちは「お仏飯(ぶっぱん)」と呼んでいます。仏の飯(めし)と書きます。お供え物の中で、もっとも中心となるので、仏さまの真ん前に置きます。よ~くこの本堂の中を見て下さい。
 年間で最も大切な行事や、お祝いごとには、お餅をついてお供えするのが日本人の習慣です。このお寺でも、一年で一番大切な行事の時、それを「報恩講(ほうおんこう)法要」と言いますが、その時には、多くの役員さんが、多量のお餅をついて、それに色を付けるなど、きれいな飾りつけをしてお供えをします。〔浄蓮寺ガイド「報恩講お飾り餅」参照
 昔は、お正月前など、どの家でも一家総出で、餅つきをしました。それが家族のイベントでもありました。今では餅は、お店で買ってきて食べるものになりました。お餅は、でもただ単なる「おやつ」や「お菓子」ではありません。仏さまや神さまにお供えするものであり、みんなが集まってそれを作る=餅をつくところ、食べるところに大きな意味があるものと思います。
 今日のこの「餅つき大会」で、そのことをもう一度思い起こしてもらえたらと思います。これからの進行はすべて、若院にまかせますので、よろしくお願いします。本当に今日はようこそ、お参り下さいました。

 
 今回の、子どもの餅つき大会には、若院(住職後継者)の婚約者が、参加してくれました。ご門徒の前に顔を見せるのは初めてです。謂わば、「デビュー」となりました。
 婚約者の名前は、片岡華絵(かたおかはなえ)さんです。龍谷大学の大学院を今春、修了したばかりです。若院とは、彼女が大学入学以来のおつきあいで、来年(平成28年)2月に挙式の予定です。しばらくは、実家の茨城県のお寺で、坊守(住職の妻)としての実践的な見習いをします。若院とは、しばらくは、はなればなれの生活となりますが、またみなさんの前で、お取次ぎのお手伝いが出来ることを楽しみにしています。
 今後ともよろしくお願い致します。
                           
  浄蓮寺では、これまで毎年、「夏休み子どもの集い」を開催してきました。けれでも、近年、子どもの集まりが悪く、中止しようとしたことがありました。今回、若院が「子どもの餅つき大会」を提案したとき、その頭があったので、どれだけの子どもが集まるだろうかとの不安がありました。
 けれども、若院は、これまでの「案内チラシ」を送るだけのPRから、子供会への直積的な呼びかけ、そして、役員さんたちも、それに応えて、子どもたちへの積極的な働きかけをして下さった結果、子どもの参加50名、保護者の参加20名、役員さん30名の計100名近くの、餅つき大会になりました。子ども全員が、餅をつき、餅をこねて、「マイモチ」を作りました。70歳を越えた役員さんたちも、子どもに元気をもらって、また次の行事へ向けての励みになりました。
  若院の行動力と、華絵さんの初参加もあって、次代の浄蓮寺を予感する「初めての、子ども餅つき大会」でした。