浄蓮寺再発見8

親鸞聖人御絵伝
  

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 親鸞聖人御絵伝

 宗祖・親鸞聖人の生涯を伝えるには、言葉は勿論のこと、絵で伝えた方が、容易であることは言うまでもありません。
 宗祖のひ孫にあたる覚如上人(本願寺第三世・1270~1351)は、宗祖のお徳をしのぶために、その生涯を絵と詞(ことば)であらわされました。それは最初、一つの絵巻物として、一緒になっていましたが、より多くの人に伝えるために、後に絵の部分は『御絵伝』、詞の部分は『御伝鈔』として独立する形になります。そして、報恩講法要に、『御絵伝』が本堂内陣の余間に掛けられ、『御伝鈔』が拝読されるようになりました。
 浄蓮寺の『御絵伝』は、裏書に、享保二年(1717)6月28日〔寂如上人〕下附とあり、290年も前のものです。10年前には修復も完了し、製作当初のままの優美な姿を現しています。
この『御絵伝』は現在でも、絵師によって描かれていますが、当時のような姿は描けず、浄蓮寺の『御絵伝』の素晴らしさを改めて感じます。